イタリアの伝統スイーツ&定番の甘いパン

伝統的な揚げ菓子たち

 また、イタリアの伝統的なお菓子の特徴を挙げると、揚げたものが多いといえます。

 カーニバルの時期限定のフラッペやカスタニョーレは、その代表的なものになります。

フラッペ

フラッペ
フラッペ

 フラッペは地方によって呼び名が変わり、ミラノやナポリでは「キアッケレ」、トリノでは「ブジエ」、中部では「チェンチ」、ヴェネチアでは「ガラーニ」と呼ぶそうです。微妙に形が違ったりしますが、お味はほぼ一緒です。

オーブンで焼いたフラッペ
オーブンで焼いたフラッペ

 最近では揚げずにオーブンで焼くバージョンも出ており、我が家ではそちらのほうがお気に入りです。

カスタニョーレ

カスタニョーレ
カスタニョーレ

 カスタニョーレは、一口サイズのドーナツようなお菓子です。

 リコッタチーズが入ります。

ゼッポレ・ディ・サン・ジュゼッペ

ゼッポレ・ディ・サン・ジュゼッペ
ゼッポレ・ディ・サン・ジュゼッペ

 イタリアの父の日(3月19日)にいただくスイーツ、ゼッポレ・ディ・サン・ジュゼッペ。シュー生地を揚げて、カスタードクリームを詰めたものです。

 カスタードクリームは中にも上にもたっぷりと、アマレーナというサクランボのシロップ漬けをのせます。

 シチリアの最も有名なスイーツ、カンノーロも揚げ菓子です。

カンノーロ

カンノーロ
カンノーロ

 カンノーロは、揚げた生地の中にはリコッタクリームとピスタチオが入っています。

 「ゴットファーザー」の映画にも出てきますね。

 もともとは復活祭の時に食べられていたスイーツでしたが、あまりの人気に今では一年中作られています。

 シチリア島に行くと注文を受けてからリコッタクリームを詰めてくれるお店があり、出来立ては揚げた生地の部分がパリッとしていておいしかったです。

ストゥルッフォリ

ストゥルッフォリ
ストゥルッフォリ

 ナポリのクリスマス菓子、ストゥルッフォリ。レモン風味の生地を小さくまとめて、揚げてからハチミツをかけて固めます。

 上の写真ではリース形に作っていますが、ふつうは小皿に円形に盛り付けます。

甘いパンが定番の朝ごはん

 揚げ菓子は、どれもおいしいけれどプラスたっぷりクリームで、カロリーが高いのが気になりますね。

 また、パン菓子が多いというのも、パスタやピッツァといった小麦文化のイタリアらしい特徴です。

 スイーツとは少し離れてしまいますが、前にもご紹介したようにイタリアの朝ごはんは 甘いパンがほとんどです。

コルネット

コルネット
コルネット

 コルネットは、一瞬普通のクロワッサンのように見えますが、生地は甘くバターは使っていません。中にはチョコレートクリームやジャムなどが入っているものが多いです。

イタリアの朝食は、甘いパンとカプチーノ
イタリアの朝食は、甘いパンとカプチーノ

 写真は、甘いパンとカプチーノをいただく、イタリアのよくある朝ごはん。

 ビタミンが足りないなんて言う人は、これにスッコ・ディ・アランチャ、フレッシュオレンジジュースを添えたりします。

 この甘いパン、ハマります。今では食べたいものの一つになってしまいました。

 そして、パン菓子の代表的なものがクリスマスから年末にかけていただく

 パンドーロとパネットーネでしょう。

パンドーロ

パンドーロ
パンドーロ

 パンドーロの中には何も入っておらず、ふかふかの卵をたっぷり使った生地です。

 スポンジケーキのようですが、ふわふわというよりは弾力があり、「パンドーロ」という名前は“黄金のパン”という意味です。

パネットーネ

パネットーネ
パネットーネ

 「大きなパン」という意味のパネットーネには、干しブドウや砂糖漬けの

 フルーツが入っています。

 どちらも天然酵母で2~3日かけて発酵させるので、独特な味と食感が生まれます。イタリア人のクリスマスには欠かせないものです。

 11月下旬になると、スーパーやお菓子屋さんにはカラフルなパンドーロやパネットーネが並びます。このスイーツはクリスマスからお正月にかけていただくものなので、1月上旬すぎると半額くらいになって売りさばくスーパーがあります。

 それを狙って3つも4つも買っていくイタリア人をよく見かけたものです。

コロンバ・パスクアーレ

コロンバ・パスクアーレ
コロンバ・パスクアーレ

 パン菓子というと、コロンバ・パスクアーレも有名です。

 平和のシンボルである鳩が羽ばたいている形のこの焼き菓子は、卵チョコなどとともに復活祭に欠かせないお菓子になりました。

曽布川優子さんの記事一覧

もっと読む

これもおすすめ