イタリアのクリスマス、大人数のディナーはここが大変!

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2020/12/23 17:00

クリスマスのイタリアへ妄想トリップ?! イタリア人らしいディナーへのこだわり、定番のクリスマス菓子、そして街中のイルミネーションの様子を、イタリア在住のビアンカ・ネーヴェでさんに教えてもらいました。

▼目次

準備が大変?! イタリア人らしいクリスマスディナー

 はじめまして。ビアンカ・ネーヴェです。

 私は現在、ミラノで一人暮らしをしています。イタリアで暮らしてみたかった理由は一言では説明できませんが、渡航する勇気をくれたのはあるイタリア人一家でした。今から25年前の1996年に知り合ったその一家は、今でも私を娘・姉妹のように扱ってくれています。

 この家族と職場の同僚たち、ご近所さんとのお付き合いを通して見てきたイタリアの暮らしは、とても興味深いものでした。私が見てきたイタリアの景色をいろんなエピソードと写真でお届けできたらと思っています。

 初回のテーマは、「イタリアのクリスマス」です。日本のクリスマスとは、さまざまな違いがあり、おもしろいんですよ。

料理も飲み物も“温度”が大事なイタリア人

 イタリアでは、クリスマスにレストランで外食することはありません。まずこれが、日本との大きな違いですね。レストランもクリスマスには閉まってしまいます。クリスマス当日は、家族や大切な人と一緒に過ごすものなんです。

 クリスマス当日、なんの料理を作ろうか……とメニューを考える時、まずはどんなメンバーで何人集まるのかを軸に決めていきます。少人数なら伝統的なクリスマス料理で自由にメニューを決められますが、大人数となるとそうもいかなくなります。

 イタリア人が食でこだわるポイントのひとつに、“食事や飲み物の温度“があります。

 熱すぎるカプチーノ、冷えが足りない白ワイン、冷めたパスタなんてもってのほか。リゾットにおいては、少し冷ましてから食べます。

 もちろん、茹ですぎたパスタ、リゾットにも文句が出ます。アルデンテ過ぎてもNG。ちょうどいいアルデンテの加減で、ちょうどいい温度で食卓に出されることが望ましいんですね。

 大人数のクリスマスパーティーでこれらの条件をクリアするのは至難の業。そんなわけで、大人数の時は、Pata al forno(オーブン料理パスタ)が重宝されます。

ラザーニャ(ラザニア)
ラザーニャ(ラザニア)

 代表的なのはラザーニャ(ラザニア)ですね。オーブン料理パスタは、アルデンテである必要もないし、ちょっとタイミングがずれて冷めてしまっても温められるのがよいのです。

パーティーの流れ

 パーティーの開始時間にあわせてみんな集まると、まずはおしゃべりタイムがあります。すぐに会食ではありません。食前酒を楽しむ大人のそばで、子ども達ははしゃいで遊びまわります。まぁ、これは世界共通ですね。

同じ食器やグラスをセットでそろえるのも大変です……
同じ食器やグラスをセットでそろえるのも大変です……

 頃を見計らって、スプマンテ(発泡酒)で乾杯し、少しずつ宴が始まっていきます。イタリアの食事の基本は次のような構成です。

・アンティパスト(前菜)
・プリモ・ピアット(パスタorリゾット)
・セコンド・ピアット(肉or魚)とコントルノ(付け合わせの野菜)
・デザート
・パン、ワイン
・エスプレッソコーヒー
・食後酒

 私が出席したこの会は大人数だったので、アンティパストはビュッフェ形式で各々取れるように準備されていました。プリモ・ピアットはラザーニャ、セコンド・ピアットはオーブンで粗塩蒸し焼きにしたお魚をいただきましたよ。ちなみに、イタリアでは宗教的な慣習から、24日はお肉料理をいただきません。24日のメインは魚料理、25日は肉料理というのがほとんどです。

用意されていた前菜
用意されていた前菜
粗塩で蒸し焼きにされたお魚がこの日のメインディッシュ!
粗塩で蒸し焼きにされたお魚がこの日のメインディッシュ!

 また、イタリアには日本で定番の生クリーム系のクリスマスケーキは存在しません。イタリア人は生クリームやバターをあまり好まない人達でもあります。

 ですが、クリスマスをむかえるまでにちょっとずつ楽しむ、定番のクリスマス菓子はあるんです。次のページでご紹介しましょう。

イタリアの男性はとにかくお喋りが大好き! 宴もいい頃合いになると、踊りだす人も!
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