翻訳家でお菓子ブログを主宰している森嶋マリさん。今回は、北欧のお話。日本ではあまり知られていない食文化や、名前がユニークなシナモンロールのレシピを紹介してくれました。

白夜、ムーミン、ファブリック……北欧には魅力がいっぱい

 こんにちは! お菓子ブログ「Single KitchenでSweetsを」のmarinこと森嶋マリです。

 この冬は記録的な寒さで、あちこちで大雪が降りましたね。東京の隅っこにあるわが家のあたりは、積雪30センチほどでしたが、雪かきに大わらわ。雪かきが終わってほっとしたのも束の間、今度は屋根から落ちてきた雪でポストが潰れるというおまけつきでした。まだ新しいポストなのに……(涙)。

 でも、「30cmの雪で大わらわ」なんて言ったら、今回のテーマの国(地域)の人に笑われてしまうかな?

 そう、今回のテーマは北の国々。北欧に思いを馳せてみます。

 北欧とは、バルト三国やアイスランドなどを含めたヨーロッパ北部を指しますが、「北欧」といってすぐに頭に浮かんでくるのは、北欧四カ国(スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、デンマーク)ではないでしょうか。というわけで、そのくくりで話を進めさせていただきます。

 それにしても、日本で北欧の知名度がこれほど上がったのは、いつからでしょう?

 また昔話か!? と言われてしまいそうですが、私が子供の頃は、遙かかなたの遠い国でした。白夜とバイキングとムーミンの国? ぐらいの知識しかありませんでした。

 ムーミンなら、みなさんもご存じですよね。フィンランド人のトーベ・ヤンソンが書いた小説で、第1作が出版されたのは1945年。日本では1969年に初めてアニメ化されました。原作のムーミンに比べて、アニメのほうはずいぶん愛らしく描かれていましたが、それでも、普通のアニメとは雰囲気がちがうと子供心に感じたものでした。なんとなく暗くて、奥深い意味が隠されているような気がして、長いことそれが私の北欧のイメージになりました。

 そんなイメージが一新されたのは、2000年代に日本に本格的に進出してきたイケアのおかげかもしれません。北欧のお洒落で明るい雰囲気のインテリア、雑貨、ファブリック、キッチン用品は眺めているだけで楽しくなります。とくに何かを買う予定がなくても、アミューズメントパーク感覚でイケアに行ってしまうのは、たぶん私だけじゃないですよね。

 マリメッコやリサ・ラーソンに代表される北欧デザインも、独特で大胆で、それでいて可愛いというすぐれもの。

“イッタラのマグカップ&シナモンロール
イッタラのマグカップ&シナモンロール

 食器も美しいものがたくさんあります。言わずと知れたロイヤルコペンハーゲン(デンマーク)。イッタラ、アラビア(ともにフィンランド)、ロールストランド(スウェーデン)も、この数年で一気に知名度が上がりました。個性的でインパクトがあったり、逆にシンプルで普段使いにちょうどよかったりと、バラエティ豊かで、なおかつ実用的なところがとても魅力的です。

森嶋 マリさんの記事一覧

もっと読む

これもおすすめ