みんなの暮らし日記ONLINEでも連載をしてくださっている、ぴょこぴょこぴさんの本「考えない家事」(主婦と生活社)を読みました。
実をいうと、この本を手にしてからしっかりと読むまでに数ヶ月かかりました。
時折記事などでも書いているのですが、出産してからというもの私の生活は混迷を極めています。自由な子どもに体力を持っていかれ汚部屋化が進み、食事は子どもに食べさせた後に急いで食べて、睡眠時間は片手に収まり常に頭がボンヤリと薄い布が巻かれているような感覚です。
どうにかしなきゃと思っていたところにルンバがご臨終(部品やバッテリーを替えてもダメでした……)。ホコリすらたまるようになってしまいました。
私なんかが「家事も自分時間も楽しく!」をコンセプトにしたwebで編集をして良いのかしらと、クヨクヨする日々。そんな時にすごい人の本を読んだら自己嫌悪に押しつぶされてしまうのではないか……。
だから、正直にいえば逃げていたんです。
でも、年の瀬も近づいた今、それでは何も変わらない! 2021年も同じ状況は嫌だ! と意を決して本を開いてみたら……何でもっと早く読まなかったんだ! とお約束の後悔をしました(笑)。
書名にもなっている「考えない家事」は考えないでも家事ができるように、自分の中でルールや手順といった枠組みをまず作り、やっていく中で変化させていくというものです。
例えば、掃除する場所と頻度を決めることで「あそこが片付いてないけど今度やろう」といったモヤモヤを抱かないようにする。
むやみにものを置くと掃除のたびに移動させたりする必要があるので、浮かせたり置く場所を一つにして掃除の手間をなくす。

家族が寝ている早朝は家事がはかどるから、早寝して朝活する生活に切り替える。
一人で抱え込まずに夫と家事を分担する。
出し入れはワンアクションで済むようにする。
サラッと書かれていますが、意外と実行するのは難しい。

特に共働きだったり小さな子どもがいたりすると時間をコントロールすることが一つの難関で、ルールを作ることが一苦労です。
最近だと専業主婦のかたでもご家族がリモートワークで家にいることが増えて時間の使い方がガラッと変わってしまったかたもいらっしゃるかもしれません。
少なくとも私の惨状は過去のスケジューリングでは回らなくなったまま、立て直しが図れずに総崩れしたといえます。
幸いぴょこぴょこぴさんの本には整理収納のさまざま工夫や、いろんな人の朝活スケジュールが掲載されています。
この冬休みは本を参考に今の生活を見直し、何をどうしていけばいいのか計画を立てて改善に取り掛かろう! そんな前向きな気持ちになれました。
来年のことをいうと鬼が笑うといいますが、もう数日で来年です。多少のフライングは問題ないでしょう。とはいえ、その前にまずはたまった汚れの掃除から。今日は大掃除をがんばりたいと思います。
伊藤 桃子(翔泳社)[著]