難関資格「チーズプロフェッショナル」を持つ、眞鍋かをりさん
知っておきたい! チーズ雑学
今回は、ちょっと趣向を変えて、チーズについての栄養学です。というのも、先日、ワインスクールの講師として受け持ったオンライン授業で「チーズとは何か」という説明をしたんです。そのときに「意外にチーズの栄養成分や製法って、知らない人も多いかも?」と思い、知るともっとチーズが楽しくなる「チーズ雑学」として、今回お伝えすることにしました。


チーズの原料はミルク、というのはもちろん皆さんのご存知の通り。牛乳や山羊乳、羊乳などいろいろなタイプがありますが、ざっくり言ってしまうと、ミルクを固めて水分を抜いたものがチーズ、ということになります。
ミルクの成分は90%が水ですから、単純に計算するとチーズは牛乳の栄養成分を10倍に濃縮したもの、ということができるんです。
これって、すごくないですか? カルシウムなどがたっぷりで「完全食」とも言われる牛乳の栄養が、ギュギュッとつまっているのがチーズ。もちろん、美容に良いビタミンも含まれているんです。
「太るからチーズは食べないようにしている」なんていう方もいますが、私からするともったいない! 良質なタンパク質や鉄分、ミネラル、ビタミンが含まれるチーズは、むしろ食べてダイエットするべきです。それに、気になる脂肪分だって、熟成を経て体を燃やしてくれる脂肪に変性するので、過度に気にする必要はないですよ。
チーズに足りない栄養素があるとすれば、美容に欠かせないビタミンCでしょうか。ビタミンCは水溶性のため、チーズから水分を抜くときに水と一緒に出ていってしまうんですね。だから、チーズをサラダやフルーツと一緒に食べるのが栄養的にはおすすめです。
