資格取得は食に関する土台作り
2年前にナチュラルフードコーディネーターの資格を取得しました。きっかけは「食についてもっと詳しくなりたい」「勉強をして料理について何か自信を持ちたい」と思ったからです。
もともと結婚するまで手料理とは無縁の生活をしており、結婚してからも、料理はするもののずっと苦手でした。
しかし数年前にInstagramを始めたことで料理を記録に残すことが楽しくなり、同時に料理をすることが少しずつ楽しいと思えるようになりました。
初めの頃は実際の腕よりもよく見せようと、思いっきり背伸びをして投稿していました(笑)。Instagramは写真中心のSNS。だからこそ、せっかく作るなら写真映えさせることが私のなかの第一条件でした。
しかし、Instagramがきっかけでお料理のお仕事を頂くことが増えていきました。
最初のうちはお仕事を頂けたことが嬉しくて、その場しのぎの全力でやってきました。でも、ふと我にかえったときに実際の自分の実力と普段の食生活、そしてInstagramのなかの自分との差に違和感を覚えたのです。
きっと背伸びし続けることに限界を感じていたのだと思います。
そこで食に関しての土台作りをしようと決意しました。
ナチュラルフードを選んだ理由
自分が興味を持って勉強できて何か自分の自信に繋がるものを探したところ、ナチュラルフードコーディネーターにたどり着きました。
ナチュラルフードとは、直訳で言うと「自然食(品)」。有機農業で作られた野菜や無添加の食材、つまり身体に優しい食品や食材のことを指します。このナチュラルフードに特化した食の資格がナチュラルフードコーディネーターです。
なぜ、ナチュラルフードコーディネーターには興味が持てたのか。それはきっと私の母の影響だと思います。
私の母は健康に人一倍気を使い、食材選びにはとてもこだわりのある人です。祖母が農業をしていて、旬の新鮮な野菜を食べて育った母は普段のお買い物でも常に旬の新鮮な野菜をチョイスし、食品添加物の有無や原材料をとても気にする人でした。
実家にいる間、母の食へのこだわりは耳にタコができるほど聞かされていたので、私自身も身体に良いものをチョイスしたり、食べることは好きだったのでもっと深く勉強してみたいと思いこちらの資格をチャレンジすることにしました。
勉強をして明らかに変わったことは、いくつもあります。
こんな変化があらわれました
1作る人や作り方に目が行くように
昔は、食材はどれも一緒。できれば安い方がいい。という考えしかありませんでした。しかし、この資格を勉強することにより食の安全性や食の人体・精神に与える影響を学び、食材の選び方が変わりました。
なるべく有機農業で育てられた野菜や食材を選ぶようになりました。
まっすぐなこだわりと愛情を持って作られている生産者さんの食材や食品は素材そのものだけでもおいしいと感じるようになりました。
2なるべく「土地のもの」を
また完全なる有機農業でなくても「身土不二」という考えに基づいて、私の住む地域で育てられた食材を積極的に選ぶようになりました。
身土不二とは、人間の身体はその生活する環境(土)とつながっていて、暮らす地域で収穫された旬の食材を食べることで、身体を環境とその季節の気候に調和・順応させ、健康を保つことができるというものです。
お野菜は地域の産直で販売しているもの、お肉お魚は県内産のものを意識して選んでいます。

しかし、食材によっては使いたいものが地域では手に入らないこともあり、その場合の身土不二は国産という枠に広げるようにしています。
今は有機農産物や特別栽培農産物(化学的に合成された肥料や農薬の使用を50%以上削減して栽培した農産物)などで育てている農家さんや漁師さんの食材はオンラインでも購入できるので、こちらを利用することも増えました。
3「丸ごと食べる」を意識
「一物全体」という食品の選び方や調理法を心掛けるようになりました。
一物全体とはありのままの姿・分割されていない状態でバランスがとれているという意味合い。食材を丸ごと食べることが大切という考え方です。
例えば玄米や全粒粉、きび砂糖や甜菜糖、黒糖など穀物を精白していないものを選んだり、野菜の皮をむかずに使うことや、根菜でも葉を用いることなどを指します。
100%無農薬の野菜に関してはこの一物全体という丸ごと調理法を率先して行っています。
