在米9年、ニューヨーク州在住のMischaさん。アメリカで、お寿司や豆腐などの和食が定着してきたと聞いても、それほど驚かない昨今ですが、とうとう、「あのラーメン」までも受け入れられるようになってきたそうです。(イメージ画像=iStock.com/ahirao_photo)  

臭いと言われたあのラーメンが……

 かれこれ、もう10年以上も前に、アメリカ人の夫(当時は婚約者)が来日し、私の家族に会いに来たときのことです。二人で街を歩いていて、とあるラーメン店の、厨房がある裏側を通り過ぎたとき、彼が「なんか臭い! 胸がむかむかするような匂いがする」と言いました。

 私の地元は豚骨ラーメンが名物。市内には屋台も多数立ち並んでいます。

 この店の裏を通ったときは、私でもちょっと生臭いかなと思いましたが、豚骨を大きな鍋で煮込んでいるときは当たり前の「香り」です。この、ちょっと臭みが強いスープが、数時間後にはなんともこってりと脂がのった美味しいラーメンのスープに変身するんですよね。このときの経験で、夫と豚骨ラーメンを一緒に食べることはないだろうと思っていました。

 ところが……。

 これは、先月主人と豚骨ラーメンを食べたときに撮った写真です。

 二人で私の実家に里帰りしたわけじゃありません。こっちのダウンタウンで今大盛況の、本格的な日本のラーメン屋さんで食事をしたのです。

 店についたら、まるでそこだけ日本に戻ったかのような錯覚を起こすほど、日本の典型的なラーメン屋さんが再現してありました。経営者はもちろんアメリカ人です。

 すぐには席がとれないほど混んでいましたが、お客さんのほとんどはアメリカ人。

 夫が躊躇なく豚骨ラーメンを注文したことにビックリしましたが、ここのラーメンを食べてみてこれまたビックリ。

 私の郷里の有名なラーメン屋よりおいしく感じたんです。まさかアメリカで、豚骨スープにはうるさい私の舌をうならす味に出会うとは夢にも思ってませんでした。

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