シャツも例外じゃない。洋服に「一生もの」はない?
ワードローブの中でも、最も定番であろうシャツ。まさかそれが、ある日突然似合わなくなるなんて!
こんにちは、editor_kaoです。「昨年まで着ていたアイテムが、なぜか今年はしっくりこない」、そう感じている大人の女性に、洋服選びのヒントをご紹介するこの連載。今回はシャツを取り上げたいと思うのですが、大人の女性っていわゆる襟付きの、”普通のシャツ”はあまり似合わないのでは、と思っています。
私も数年前までシャツが似合わなくなる時が来るとは、想像もしてみませんでした。
「え? ベーシックアイテムって一生ものって聞いていたんですけど!」
ですよね、ですよね。私もかつてファッション誌で、そういった特集を何度も担当してきました。
でも、これは持論ですが、洋服において「一生もの」というのは、残念ながらないのではないでしょうか。だって、シャツですら似合わなくなってしまうんですから。
いったい、なぜこんなことが起きるのか? この話、同世代の女性とよくするのですが、シャツの襟と自分たちの相性が良くないのではないかと。あの襟の形とVに開く胸元がコンサバすぎて、大人の女性を格段に古く見せてしまうんです。
これは、第2回のクルーネックニットを取り上げた時と同じ発想ですね。ひょっとしたら、もっと年齢を重ねると、また素敵に着られるようになるかもしれないけれど、じゅうぶん大人なクセに、貫禄があるまでには至らない中途半端な世代とは、あまり相性が良くないのかもしれません。
じゃあ、大人はシャツを着られないの? とがっかりした方へご提案。
前置きが長くなりましたが、第8回は、じゃじゃん! 「バンドカラーのシャツ」をご紹介します。
襟が変わるだけで、こんなに似合うようになるなんて……!

かつては“インテリおじさん”みたいな印象のバンドカラーでしたが、ここ数年のユニセックス・トレンドの流れで、レディースにもずいぶん登場するようになりました。
この“ユニセックス感”が醸す、小ざっぱりしたムードが着こなしを古く見せず、大人の女性にうまくフィットするのではないでしょうか。着るだけで、シンプルなコーディネートも、なんだかサマになるんです。
シャツだから、最低限のきちんと感がキープできるのも嬉しい。襟の形が変わるだけで、こんなに印象が違うなんて!