Bonjour! みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
2019年10月からみんなの暮らし日記ONLINEに参加させていただき、マダムと過ごしたフランスでの日々で見たこと、聞いたこと、知ったことを綴ってきたこの連載も17回目を迎えました。ご覧くださりありがとうございます。
私の連載は残すところあと2回となりました。せっかくですから、連載の締めくくりにふさわしいテーマを私なりに考えてみた次第です。
ということで、私の暮らしを豊かにしてくれているフランスでの素敵な人やモノとの出会い、特にハチミツとの出会いについて書いてみたいと思います。

フランスで出会った素敵な人やモノたち
ラストですが、少しだけ私のプロフィールの補足から。
大学を卒業後、日本とフランスの貿易会社に4年半勤めた後に渡仏し、それから5年間はずっとパリで生活した私。それから今日まで20年ほど、日本とフランスを行ったり来たりしながら過ごしてきました。
その間に結婚をし、娘を出産。今は、妻業、母業、趣味のテニスも本気で楽しみながら、南青山でハチミツ専門店「レザベイユ南青山」を営んでいます。

さて、振り返ってみると、パリでホームステイ暮らしを始めてからは、目の前のことをやるだけで精一杯でした。先のことを考える余裕なんてなかったというのが正しいかな。
「なんで、フランス語を勉強しているの?」
「何のためにパリに来たの?」
この質問をパリでは本当によく受けました。この「なぜ」っていうのが私にはクセもので……。「あ、また聞かれる。でもまだ答えがない」と焦り、自問自答する日々。いや~、これは本当に苦しかった。

だけど必死で自分探しをしていく中で、素敵な人やモノに出会いました。
たくさんの出会いによって、日常生活の中にある物事の魅力に気づけるようになったと感じています。これって、好きな人ができた時の感覚に似ているかも。それまでの世界が急に色鮮やかに見えるようになる感覚!
なかでも、「ハチミツ」との出会いから、私は多くのことを学びました。