古い物には価値がある?

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2018/05/03 12:00

DIYの楽しみは、“自分好み”を作れること。でも、それだけじゃないんです。道具や家が持つ歴史や愛着を大切にしつつ、その時、その時の使い手に合わせて変化させていけることも魅力の一つです。DIYクリエイターchikoさんが語る、時間経過とDIY。

リメイクで生まれ変わる

 “古くなったもの”と聞くと、どんなイメージが湧くでしょうか? 価値がなくなって要らないもの。

 “古い物=価値の低下したもの”一般的にはこんなイメージでしょうか?

 市場にはたくさんの中古の品が出回っています。たとえば古本、古着、中古楽器、中古家具、中古車、中古住宅。ほとんどのものが新品価格より安い価格で販売されていると思います。

 でも、中古品も少し手を加えると価値が上がったりもします。DIYであえて古い物に手を加えて、新たな価値を生み出すことができる――そう、リメイクです。

 こちら、近所の蚤の市で購入した昭和感漂うボロボロの椅子。

 確か閉店前で誰も買わずに残っていて、破格値の1脚300円。見た瞬間に、「あっ、これはリメイクでかっこよくなる!」と思い、すぐに購入。座面を取り替えて自分らしくデザインリメイクしました。

 元々の古さを残して、大好きな木材をプラスすれば、私だけのオリジナルでお気に入りの椅子に。こうなったら、もうどこにも売ってない、オンリーワンの品になります。

 決してピカピカに新しくなるわけではないですが、新しい価値が生まれるのがリメイクの良いところ。そして、対象がお家になるとリノベーションと呼びます。私のコラムにも何度も登場するフレーズですね。

 我家は中古住宅を購入してDIYでリノベーションしています。家族の成長に合わせて家を進化させています。

 一般に、家は減価償却し時間の経過とともに不動産としての価値は下がっていきます。でも、住む人がこの家が最高! と感じていれば、それは最高のお家。価値は住んでいる人が決めること。DIYで心地よく、誇らしいお家にすることができるんです。

先を見据えたDIY

 DIYの良いところは、新しく木材を買って、組立てて作った家具も、用途に合わせてモデルチェンジできること。特にお子さんのために作ったものは、お子さんの成長とともに必要ではなくなる時がきます。

 たとえば、最初はおむつ入れに作った収納ボックス。いずれおもちゃ入れになり、さらには教科書を収納できる棚へと変身させることができます。

 おもちゃを収納するために100円ショップのケースを使った収納棚は、将来は衣類の収納にも使えます。

元おもちゃ収納ラック
元おもちゃ収納ラック

 成長だけでなく、時間が経てばインテリアの好みだって変わるでしょう。そしたら、形だけでなく、デザインも、塗り直したりするだけで新たな雰囲気になります。思い出はそのままに新しく使いやすく、そしてずっとお気に入りの家具になるのかもしれません。

 そんな風に柔軟に考えられるかしら、と不安に思っても大丈夫。最初にちょっとだけ未来を想像しながら作ると、きっと変化に対応しやすくなるはず。

 『要らなくなったら捨てて買う』だけでなく、それをDIYしてまた使うという選択肢が、皆さんの中にも一つ加わると嬉しいです。

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