泡が履歴書? 美味しいビールができるまで

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2018/04/26 12:00

ビールの泡は素材や醸造家のスキルによって変わる、いわばビールの履歴書なのだそうです。そういえば、普段何気なく手に取っているビールの経歴ってよく知りませんよね。そこで、サントリーさんの天然水のビール工場に行ってきました!

今日はビールのお話です

 こんにちは、編集部のイトウです。

 最近、夕方の17時や18時でも外が明るいですね。吹く風も厳しさが消えて、少し涼しいと感じる日はあれど、寒い! となる機会もめっきり減りました。むしろ、汗ばむ日すら増えています。

 そんな季節になってくると、飲みたくなってくるのが爽快感のあるビールです。今日は帰ったらビールを飲んじゃおう、そんな風に思っていたらサントリーさんから、「天然水のビール工場 東京・武蔵野ブルワリー」の見学会の案内が届きました。

 よくよく考えると、ビールって日頃お世話になっているのに製造過程や成分はイマイチよくわかりません。せっかくなので見学会に参加してきました!

 武蔵野ビール工場へは、分倍河原駅から無料のバスが出ています。バスに乗って10分程度でしょうか。この工場は1963年、サントリーがビール事業に進出した際に作られた工場。いわばビール創業の地です。さらに「ザ・プレミアム・モルツ(以下、プレモル)」もこの工場の中にある、ビール商品開発研究所から生まれたそうです。

注ぎたてホヤホヤのプレモル。泡のきめが細かい!
注ぎたてホヤホヤのプレモル。泡のきめが細かい!

 ビールは素材選び、仕込、発酵、貯酒、ろ過、パッケージングという工程があります。約1ヵ月かけてこれらの過程を経て、私たちの手に届くのです。

 早速これからプレモルができるまでを辿ってみましょう!

ビールの素材を知っていますか?

 ビールの主原料は麦芽・ホップ・水の3つ。さらに、商品によって糖類やとうもろこしなどを副源料にしているものもあります。

 ちなみにプレモルは主原料のみを使用。シンプルだからこそ、素材が味わいにダイレクトに影響します。そのため、醸造家が選び抜いた素材が使われています。

品質を左右する“水”

 ビールの約90%を占める素材は水。

 水はビールの品質を左右する非常に重要な素材なのです。サントリーがこだわっているのが、「天然水」であること。国内に4つあるビール工場はすべて、自然の地層でろ過され、磨かれてきた安全で清らかな深層天然水が採水できる場所を選んで建てられているのだとか。工場がある場所にも理由があるんですね。

 もちろん、プレモルも天然水100%仕込で造られています。

サントリーの水育

天然水を汲み上げているサントリーでは、次の世代も水の恩恵を受けられるように、使用する地下水量の2倍の森を育むプロジェクトを行っています。現在、全国に20ヶ所の天然水の森が広がっているそうです。

旨味とコクの鍵は“麦芽”

 旨味やコクを出すのが麦芽です。

 プレモルでは欧州産の二条大麦と、ダイヤモンド麦芽を使用しています。ダイヤモンド麦芽はヨーロッパ周辺各国で栽培される伝統品種です。しかし、ビールに使われる大麦の3~4%しか作付けされていない、非常に貴重な品種でもあります。

 名前の通り、非常に硬いのが特徴で、扱うには少々手間がかかるそうです。それでも、プレモルの深いコクと旨味には必要不可欠なのだとか。

 実際にダイヤモンド麦芽を食べることができました。パリポリとした歯ざわりで、噛むほどに香ばしい香りとほのかな甘みがします。工場見学に訪れたひとから「販売してほしい」とリクエストが出るとのこと。その気持ちがよくわかるおいしさでした。

苦味と香りを作る“ホップ”

 苦味と香りの源となるのが、ホップです。穏やかな苦味と華やかな香りが特徴の欧州産アロマホップと、チェコのザーツで採れたファインアロマホップを使用しています。ファインアロマホップは香り高いのが特徴です。

 ビールに使われているのはホップの花の部分です。ここに含まれる、ルプリンという成分がビールの香りや苦味の元。花を粉砕して圧縮させたペレットの状態にすることで品質と香りを保っているのだそう。

 なお、ホップも農作物なので、その年によって出来も違います。そのため、サントリーの醸造家は毎年ザーツに訪れ、農家の方たちと作況について話し合い厳選したホップを輸入しているんだとか。

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