家族が食べるお弁当。できれば食べる前からワクワクできるものにしてあげたいものです。Instagramに「kaoriさんちのごはん(@puchan_cafe)」というアカウント名でお料理の写真を投稿しているkaoriさんが作るお弁当は、どれも可愛い! 一体、どうやってお弁当のおかずや盛り付けを考えているのでしょうか?

きっかけは、子どもの進学でした

――お弁当を作りはじめたきっかけは何ですか?

 私がお弁当を毎日作りはじめたのは、息子の高校入学です。それまでは遠足のとき程度でしたが、学食のない学校でしたので。ちょうど5年前になります。男の子ということもあり、保温ごはんの入るごくごく普通のお弁当でした。料理は好きだったので、その頃からなるべく冷凍食品を使用しないでお弁当作りを心掛けていました。

 その後、娘が高校生になってお弁当を持っていくようになってからは特に、冷凍食品を買うことがなくなりました。自分で作ったものを冷凍しておけば冷凍食品になることに気づいたんです。夕食を作るときに少し多めに作って冷凍しておけばお弁当に使えますし、スーパーの冷凍コーナーに行くことはあまりなくなりました。

 息子が高校3年生、娘が高校1年生になった頃には、用意するお弁当が夫の分も含めて3つもしくは自分のも併せて4つという場合もありました。なので、作り置きも少しずつしておくようになりました。

――お弁当作りの開始時間はいつも何時頃からですか?

 午前4時半に起きています。基本朝ごはんが6時頃なのでそれまでに。一人で作る時間が好きなので、早起きしています。撮影時間も含めるとそれぐらいがベストかなぁって笑

 時々、娘が一緒に起きてダイニングテーブルで勉強して、その横でお弁当を作ることもあります。

時にはパンのお弁当も

 息子は大学生になり一人暮らしをしていますので、今は夫と高校生の娘のお弁当をメインに作っています。所要時間は作り置きがあるときは20分程度ですね。作り置きがないときは小一時間くらいではないでしょうか。朝ごはんも並行して作っていますのでお弁当にかかる時間はもう少し少ないかもしれません。

彩りと季節感を大切に

――飾り切りは誰かに習ったり、参考にした書籍・サイトなどがあるのでしょうか?

 飾り切りを始める一番のきっかけはInstagramでした。

 フォローさせていただいているお友達がとても綺麗な飾り切りをされていて、私も真似してみたい! と。その方の動画を見たり、ネットで飾り切りを検索したりして、ほとんど自己流でやっています。もともと細かい作業が好きだったので、飾り切りを作るのが楽しい時間になりました。

――kaoriさんのお弁当を拝見していると、盛り付けや飾り付けに毎回テーマがあるように感じます。飾り付けで気をつけていることや工夫していることは何でしょうか?

 一番気にしていることは、彩りと季節感です。もちろん、おいしいものがたくさん詰まっている茶色いお弁当もあります。でも、おいしくて可愛いとか綺麗って思ってもらえるお弁当を作れたらいいなぁと。

お花や
お花や
鯉のぼり
鯉のぼり

 だから、なるべく綺麗な色のお野菜を入れています。また、色が足りないと思ったら“ぶぶあられ”などを使って彩りをプラスすることもあります。

 お弁当に季節感を取り入れるのは、Instagramを通じて気づいたことです。人気のフォロワーさんのお弁当を見させてもらうと、季節感を大切にされていると感じます。ハロウィンやクリスマスなどのイベントに見立てた盛り付けで、季節の野菜・果物を入れて、なおかつ、すっきり綺麗に収まっているお弁当を見たときに「こんなお弁当を作りたい!」と心から思ったんです。なので、どこかに季節感が出るようにポイントを入れるお弁当になっているのかもしれません。

雪の結晶
雪の結晶
クリスマスシーズンはこんなお弁当も
クリスマスシーズンはこんなお弁当も

型抜きで簡単に可愛く

――お弁当作りに便利な道具や、“これをすると簡単においしくなる・見栄えが良くなる”というテクニックがあれば教えてください!

 さっき少し触れたのですが、お弁当箱を変えるだけで雰囲気が変わると思います。一番初めにやっぱり見栄えが違う! と感じたのは、わっぱのお弁当箱です。もちろん、可愛いお弁当箱もたくさんありますが、私が作りたいお弁当はわっぱ、もしくは木製のものが合うなぁって思います。

 カンカン(缶)をお弁当箱として見るようになったのも、Instagramのおかげです。お菓子やお茶の入っているカンカンをお弁当箱に使う! これは新鮮でした。なので、最近はカンカンを見る目が違っています笑

探せば、いろんなカンカンがあるのです
探せば、いろんなカンカンがあるのです

 また、飾り付け用に買い足したものは100円ショップで売っている型抜き、細かいものをつかむピンセット、飾り切りができる小さいナイフ、先の細めのはさみです。また、文房具屋でハート型や雪の結晶型を切り抜けるクラフトパンチも買いました。お弁当箱の仕切りで使える笹や5色のぶぶあられ、梅シートなどはネットで買っています。

 海苔や梅シートを形抜きして乗せると可愛いくなりますし、ぶぶあられをオクラの種と入れ替えるとカラフルオクラが出来上がります。

カラフルオクラはこんな感じになります
カラフルオクラはこんな感じになります。

 ハムや薄焼き卵でお花を作って隙間を埋めるのも良いと思います。なるべく隙間を埋める! でも、詰めすぎ感は出さないようにするのがコツかな、と思います。

隙間を作りすぎず、でも詰め込みすぎず……
隙間を作りすぎず、でも詰め込みすぎず……

 でも手抜きをするときだって、もちろんあります。のっけ弁にするときは、案外そういう日かもしれません。

たまには、のっけ弁
たまには、のっけ弁

メインだけ前日に決めています

――お弁当の食材やおかず、お料理の面で気をつけていることや工夫していることは何でしょうか?

 なるべく旬の素材を使うようにしています。あとは変化をつけることでしょうか。同じおかずが毎日続かないようにとか、同じ素材でも味つけが異なるようにしようとか。あとは、お弁当なので食べる前に中のものが悪くならないように気をつけています。

 お弁当の献立を頭の中でお弁当箱の中を想像して「こんな感じにしようかなーっ」と考えてから、寝るようにします。時々、夢の中でお弁当を作っていて、起きたらまだできてなくてがっかり!いう日もあります笑

 とはいえ、前日の夜はメインのおかずのみ考えていることが多いですね。お肉にするか、お魚にするか、焼くのか、揚げるのか、それだけは寝る前に決めています。副菜については作り置きを使用したり、飾り切りを入れたり。その場でなんとかなる! ので。

 ただ、実際おかずができてみたら「そんなはずじゃなかった……」となることもあります。そんなときはメニューを変えずに詰めかたや、お弁当箱を変更することも多々あります。おかずがどうにもならないときは、ごはんをおむすびに変更したり。詰めながら変更していくことも、よくあることです。

頑張っている家族を応援したい!

――お弁当作りのモチベーションはどうやって維持していますか?

 息子がサッカーのトレセンに行っていたとき「お母さんの手作りの食事がお子さんの体も、脳も、心も作っていると思ってもらっても過言ではないのですよ」という言葉を聞き、それが今でも心の中にあります。

 なので、今のところモチベーションが下がることはあまりないのですが最近はインスタグラムにアップできればいいな! と思うことも増えました。

 子ども達がInstagramを始めてからしばらくして、私もアカウントを作ったんです。そのとき、他の方のお弁当の写真を見て受けた衝撃は今でも覚えています。こんなお弁当を私にも作れるだろうか……いや、作りたい! と思いました。

 それからは、毎日のことですので、特別豪華なおかずや素材を使うばかりではなく、なるべく普通の食材で何か工夫ができないか……と考えることも楽しみの一つになりました。

そぼろご飯に飾り切りをプラスして、目にもおいしく
そぼろご飯に飾り切りをプラスして、目にもおいしく

 今ではコメントをしてくださるお友達もInstagram内にできました。コメントを通してやり取りすることも毎日の楽しみです。

 あとは何より、作ったものを家族に食べてもらいたいという思いですね。お弁当を作れること、食べてくれる人がいることに感謝して、毎日お弁当を作るようにしています。