
[テテの飼い主のエッセイ]
山の方へ車で少し走ると、蛍を見られる場所がある。
田んぼ脇の土手にそって沢が流れている。
日が沈むころになると、
草に覆われた沢の奥から湧くように、蛍が飛んでくる。
空が暗くなるころには、沢だけでなく、
田んぼのほうにまでたくさんの蛍が漂っている。
黄緑色の光がまたたいて、本当にキレイだ。
帰りの車は、幻想的な世界から戻るのが残念な気持ちになる。
でも家について、夏の食べ物で飲むビールは格別に美味しい。