片付けたい! とモヤモヤを抱えることは少なくありません。ここも、あそこも片付けたい。そんな時、どうしてもいっしょくたに片付けたい! と考えがちですが。それが混乱の元なのです。

片付けの目的は何ですか?

 4月からお片づけサービスを始めて、お客様のご自宅へ訪問することが増えました。その中でも思考の整理が必要だなあ……と感じる場面は、ヒアリングです。

 先日お伺いしたお宅は、改装したご自宅で陶芸と雑貨を販売されているご夫婦でした。お悩みは「とにかく片付かないんです。何とかしたい!」でした。

 ご夫婦は揃ってヒアリングに立ち会っていただいたのですが、お二人のご要望は次のものでした。

夫:お店としてスタッフにも片付けを覚えて欲しいので片付けを教えてほしい。
妻:プライベートの空間が物に溢れていて、くつろげません。

 同じ「片付ける」でも内容や対策が全く変わってきます。

 優先順位が「事業所としての片付け」であれば、レクチャーが中心です。「個人としての片付け」であれば、今の困っていることの解決が中心です。使う時間も、ご訪問する曜日等も変わります。

 事業所としての片付けでしたら、片付けとレクチャーは「就業時間」に行うべきです。レクチャーが中心になれば、物を動かす作業時間は削られます。私も「教える」ということへ時間を多く割きます。人手も、依頼主のご夫婦とスタッフ数名+私。大きな戦力です。

 一方、個人としての片付けでしたら、まずは現状の困っていることの解決を優先します。片付け自体は、プライベートな時間に行うべきです。人手は依頼主のご夫婦+私の3名です。

今、本当に必要なことは何だろう

 事業所として?

 個人として?

 学びたいのか?

 今、困っていることの解決なのか?

 どこに軸を置くかで、人数・日程・費用・内容が全く違うものになります。

 ここを分離して、一番の要望を聞き出す必要があります。

 これは特殊な例ではなくて、一般のご家庭でも同じことが言えます。

 「自分たちで片付けられるようになりたいから、片付けを教えてほしい」

 「とにかく部屋が散らかって困っているので、片付けて欲しい」

 一口に「片付けたい」と言っても、「今、何を必要としているのか?」を明確にする必要があります。

 両方! という声が多いのですが、使える時間とお金。優先順位は明確にする必要があるのです。

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