翻訳家・森嶋マリさんのおいしい話

元気が出る「タコス」。味の決め手は?

味の決め手は手作りサルサソースだった!

 私のタコス好きを決定づけた一品。それはある牧場で食べたタコス。その牧場の女主人の手作りタコスは、それまで食べていたものとは、まるでちがうものだったのです。

 まずタコスの具を包む皮の部分・トルティーヤからしてちがっていました。トルティーヤにはトウモロコシの粉で作るものと、小麦粉で作るものの2種類がありますが、その牧場で出てきたのは、小麦粉を使ったフラワートルティーヤで、しかも油で揚げたもの。かすかにふっくらした揚げパンのような、インドのナンを揚げたような、不思議なトルティーヤでした。

 さらに女主人が「手作りなのよ」と誇らしげに勧めてくれたのが、サルサソース。細かく刻んだ完熟トマトが味の決め手の、それはもうフレッシュなソースでした。

 それまでさんざんタコスを食べていながら、第一の目的が野菜不足解消だった私は、サルサソースのことはほとんど気にも留めていませんでした。そんなわけで、まさに目からうろこの気分。そのときはじめて、サルサソースがあってこそのタコスなのか! と気づかされたのでした。

 そう、タコスの要はトルティーヤとサルサソース。そのふたつが肝心で、あとは何をはさもうとタコスはタコス。日本ではタコミート(スパイスを加えて炒めた挽肉)をはさむものと思っている方も多いようですが、実は具はなんでもいいんです。

何をはさもうとタコスはタコス
何をはさもうとタコスはタコス

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