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アメリカ人の旦那様とNYに暮らして8年になるミーシャさん。日米の兼業主婦、専業主婦事情と、夫婦の家事分担についてのお話。  

「専業主婦であること」が理由で離婚!?

 アメリカに住んでいても日本の事情に疎くならないよう、毎朝インターネットでニュースをチェックしているのですが、ある時こんなヘッドラインが思わず目に留まりました。

 「タレントの武田久美子さん、専業主婦が受け入れられずに国際離婚」 ―――芸能人のニュースばかり見ているわけじゃありませんが(笑)、アメリカ人との離婚、しかも私と同じ「専業主婦」が理由となると、思わず読まずにはいられませんでした。

 よくよく目を通してみると、なるほどと思える内容だったのですが、夫婦のことばかりは、片方の意見だけでは分かりません。とはいえ在米あるいはアメリカ通の人ならば、武田さんの発言内容に共感できた人も多かったと思います。アメリカでは「専業主婦」という立場がさして評価されることがないのです(過去記事:アメリカ人は「家事」をどう考えている?

 日本では「カリスマ主婦」という肩書で有名になった、アメリカのマーサ・スチュワート氏をご存じの方は多いでしょう。彼女が提案するキッチン道具や料理のレシピ、家事のアイデアなどはセンスもよく、日本でもそれなりにファンがいると思います。

 このスチュワート氏、実際はアメリカではむしろキャリアウーマン、幅広い事業を展開する実業家として名高いんです。プライベートでは一児をもうけた後に離婚、一人身を通し、現在はNY州在住で自宅キッチンなどがたまに雑誌に載っています。仕事のスケジュールは自身の雑誌で見ることができますが、私生活はあまり公にされていません。そのため「主婦」という立場はおろか生活臭も感じない人というのが私の印象です。しかし日本では、そんなマーサを「カリスマ主婦」と唄ったほうが女性ウケするのでしょうね。

 たとえば日本では、私がOLをしていた90年代から2000年初頭は、「寿退社」をする女性がとても多かったものです。私が勤めていた会社でも同じ支店で9割の女性が結婚を機に退職しました。結婚しても支店に残ったのは当時たったの一人。「寿退社」というのが、一種の女性の憧れやステータスでもあったと思います。

 今はどうか私もあれから10年以上が過ぎたので分かりませんが、専業主婦が理由で夫とすれ違い、離婚の原因の一つになるというのは、日本ではあまり例をみない話じゃないかと思います。

 少なくとも、経済的な理由ならともかく、家事に従事する妻が夫から他にも何かしろとか魅力がないと否定的にとられることは、そうそうないと思うのです。

 私がアメリカへ来て8年が過ぎ、こちらでかなりの数の日本人女性と知り合いになりました。それぞれの家庭の事情を把握できているわけではないのですが、私が知る限り、子どもがいないのに専業主婦をしているのは私くらいじゃないかと思います。

 我が家の場合は、全く家事を手伝いたくない夫と、夫の協力なしには共働きできない、する気もない私との間で需要と供給のバランスがうまくとれているのです。しかし周りの日本人女性たちはうまい具合に仕事を見つけて、日本にいたときと同じように兼業主婦をしていてすごいなと思います。

 お子さんがいる家庭は、大学の費用がとても高いので、妻もなにかしら働いて家計を助ける必要があるでしょうが、そうでなくともアメリカで何かしたいと思ってる方が多いのは驚きました。だからこそアメリカでやっていけるのでしょうね。

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