乳児用液体ミルク解禁。粉ミルクとの違いは

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2018/09/20 06:00

2018年8月の法改正により、乳児用液体ミルクの国内製造・販売が可能になりました。液体ミルクと粉ミルク、どう違うのでしょうか?

乳児用液体ミルクが国内製造・販売が可能に

 2018年8月8日、厚生労働省は『乳児用液体ミルク』についての製造・販売の規格基準をまとめ、省令を改正。これまでは、食品衛生法に基づく成分規格が粉ミルクのみを想定したものでしたが、これにより『乳児用液体ミルク』の国内製造が可能となりました。

 常温で保存可能な『乳児用液体ミルク』は、2016年の熊本地震ではフィンランドからの支援物資として配布され、また7月の西日本豪雨においても、岡山県倉敷市の要請を受けた東京都が救援物資として送り、注目を集めています。粉ミルクのようにお湯で溶かすなどの手間がかからず、常温での長期保存が可能で、温めずに飲ませることができるので、清潔なお湯の入手が困難な災害時に大いに役に立ちます。

 しかしながら、江崎グリコの調査によると『乳児用液体ミルク』の認知度は低く、わずか約3割しか乳児用液体ミルクを知らないことが明らかになっています。

あなたは、「乳児用液体ミルク」を知っていましたか?

 一方で、製品情報を知った後の使用意向を尋ねると、全体の半数以上が「乳児用液体ミルクを使用してみたい」と回答。

あなたは、「乳児用液体ミルク」を使用してみたいと思いますか?

 使用意向を示した方の具体的な使用シーンとしては、“外出時の授乳”や“夫や家族に預けた際の授乳”など日常の育児での使用から“災害時などの緊急時”の備蓄用まで幅広い期待が見られました。

あなたは、どんなときに「乳児用液体ミルク」を使用してみたいと思いますか?

 また、『乳児用液体ミルク』の気になる点としては、特徴の一つである“常温での長期保存性”に高い関心が集まりました。

あなたは、「乳児用液体ミルク」に対してどんなことが気になりますか。?

フィンランドでは乳児用液体ミルク利用率9割

 日本では解禁されたばかりの「乳児用液体ミルク」ですが、1970年代から普及しているフィンランドやスウェーデンではすでにメジャーな存在。

 母乳の代替栄養として、フィンランドでは約9割、スウェーデンでは約5割を占めており、フィンランド・スウェーデンのパパママの声を聞いてみると、災害時の備えだけにとどまらず、外出時に、パパの育児にと、各家庭の事情に合わせて日常のシーンに取り入れられています。

フィンランド・スウェーデンのパパママの声

・『液体ミルクなら夫でも授乳ができるので、夫が子どもたちを連れ出してくれる土曜日には、安心して自分の時間が持てます。』(5ヶ月と6歳の2児のママ)
・『子育ての分担はママとパパで半々。パパが授乳するときは、家では粉ミルク、外出時は液体ミルクにすることが多いです。ミルクだとパパでも簡単に授乳することができます。』(3ヶ月男児のママ&パパ)
・『作る手間がかからない液体ミルクはとても便利。外出時はとりわけ重宝です。』(1歳2ヶ月男児のママ)

 現在はまだ、国内で乳児用液体ミルクを製造しているところはなく、粉ミルクに比べると割高な輸入品しかありませんが、今後の広がりに注目ですね。

調査概要

調査対象:現在授乳中(0~12か月)の授乳中の子を持つ人(パパ:300名、専業主婦:350名、有職ママ(※育休を含む):350名)計1.000名
調査日:2018年7月12日(木)~14日(土)
インターネット調査:全国
調査主体:江崎グリコ株式会社

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