プロの美意識とお手入れ方法。要は「横顔」

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2018/10/13 06:00

お肌のお手入れ具合、その人らしさは「横顔」に表れるのだそうです。人に見られるプロであるモデルさんは、普段何に気をつけているのでしょうか。記事後半ではヘアメイクアップアーティストのプロに「自分の魅せ方」を聞きました。

季節の変わり目に荒れる肌。みんなどうしている?

 季節の変わり目、肌の調子が悪くなったりすることってありますよね。地域差や個人差はあれど、環境はみんな一緒のはず。他の人がどうお手入れをしているのか気になりませんか?

 カネボウ化粧品から、30代のプロのモデル女性100人と、30代の働く女性100人を対象にした、美容に対する意識や普段のお手入れに関する調査が届いています。

30代のプロモデルと一般女性に見る美意識ギャップ

他人の目を意識して全方位チェックするプロモデル、自分が納得するスキンケアで十分な一般女性

 モデルを職業とする30代女性100人と、同じく30代の働く一般女性100人を対象に、美容意識や普段のお手入れについて聞きました。

 まず、美容に関する意識を聞くと、モデルは「どの方向から見られても大丈夫なようにいつも意識している」(61.0%)、「自分が他人からどう見られているかを意識するようにしている」(41.0%)、「自分の姿を写真や鏡で客観的に見るようにしている」(40.0%)が上位となり、常に見られることを意識しています。

 一方、働く一般女性は、「自分が他人からどう見られているかを意識するようにしている」(29.0%)よりも、「メイクよりスキンケアを重視している」(36.0%)が多く、他人の目をあまり意識せず、自分のお手入れに意識が向いていることがわかります。モデルの「どの方向から見られても大丈夫」という全方位意識は一般女性では12.0%と低く、49ポイントもの差あります。また、「自分の横顔に自信がある」と答えたのは、モデル34.0%、一般女性6.0%と28ポイントもの差がありました(図1)。

「正面からの顔」は一般女性のチェック度が高いものの、全方位チェックはモデルに軍配

 次に、外出前に鏡でチェックしているところを聞くと、どちらも「正面からの顔」が最も高く、モデル(69.0%)より一般女性(84.0%)の方がチェック度は高くなっています。しかし、正面の顔以外はモデルの方が高く、「横顔」「後ろ姿」のチェック度は20ポイントもの差がついており、モデルは全方位チェックしていることがうかがえます(図2)。

実は他人から厳しくチェックされている横顔

一般女性の「横顔」ケアはモデルの実践率の半数程度

 「横顔」を意識したケアについて、その頻度を聞くと、モデルは78.0%が「ケアをしている」と答え、46.0%は「いつもしている」と答えています。一方、一般女性で「ケアをしている」のは42.0%と半数以下で、41.0%は「あまりしていない」と答え、17.0%は「まったくしていない」と答えています(図3)。

 横顔のケアをしていると答えたモデル78人にお手入れ内容を聞くと、「普段のスキンケアで横顔までケアするように心掛けている」が最も多くなっています。「美容液などスペシャルケアアイテムを使用している」(47.4%)など、特別なお手入れを取り入れている人も半数近くいることがわかりました(図4)。

自分の横顔以上に他人の横顔をチェックする女性。電車やエレベーターの中で、化粧室で、SNSの投稿でも

 次に他人の横顔を意識することがあるかと聞くと、「意識することがない」と答えたモデルはわずか8.0%で、9割以上(92.0%)のモデルが他人の横顔を意識しています。自分の横顔はそれほど意識しない一般女性も他人の横顔は気になるようで、約8割(78.0%)が意識しています。意識するシーンは、「電車やバス、エレベーターで隣に並んだとき」、「飲食店のカウンターで並んで座ったとき」、「化粧室」などが上位にあげられました(図5)。

 自分の横顔は意識していなくても、他人の横顔はなにかと目に付きチェックしている女性たち。自分の横顔も、意外と他人からは見られているのかもしれません。

横顔には、隠しきれない今の自分が表れる?

 実際、モデルも一般女性も「人の横顔を見て二重あごに気づくことがある」、「人の横顔を見て顔のシルエットが気になることがある」と答えており、他人の横顔を厳しくチェックしていることがわかりました。

 また、「写真やSNSなどで自分の横顔を見てギョッとしたことがある」、「正面から見ると気にならなかったハリのなさを横顔では感じることがある」など、自分の横顔を改めて見ることで、肌のコンディションに気づく女性は少なくありません。

 普段から全方位を意識しているモデルですら自分の横顔にギョッとしています。「お手入れの差は横顔に表れる」、「その人らしさは横顔に表れる」などの意見にも女性の半数近くが賛同しており、女性の横顔にはその人自身が表れてしまうようです(図6)。

30代のモデル女性&一般女性が経験した、横顔あるある

 「横顔」に関して気になったことを自由にあげてもらったところ、次のような意見が寄せられました。モデルでも一般女性でも、横顔でがっかりした経験は大いにあるようです。

 特に、美意識の高いモデルからは、

「芸能人と比べた時に自分の横顔のたるみにびっくりした」(30歳 モデル 宮崎県)「正面から見たらわからなくても三面鏡で横顔をチェックすると二重あごになっているのでショックを受けることがある」(37歳 モデル 徳島県)

など、普段から自分自身を厳しい目でチェックしていることがうかがえるエピソードが多く寄せられました。

 一般女性は、ふとした瞬間に自分の横顔を客観的に見て愕然とした経験をした人が多く、

「向かい鏡等で見る横顔と正面の顔を見て想像する横顔にギャップがある」(34歳 一般女性 佐賀県)「写真を撮った時、自分の横顔で二重アゴになってて、痩せようと思った」(30歳 一般女性 福島県)

など、自分自身の横顔イメージとのギャップに気づいたシーンが多く寄せられました。

プロのヘアメイクアップアーティストに聞く、横顔ケアで差がつく美しさ

 人気ヘアメイクアップアーティストとして活躍中のpaku☆chanさんが、女性の「横顔」の魅せ方について教えてくれています。

paku☆chan(ぱくちゃん)さん プロフィール

ヘアメイクアップアーティスト。神奈川県出身。5年間ヘアメイクアシスタントを務めたのち、独立。女性誌、美容雑誌の他、女優、アーティスト、 タレントのヘアメイクを手掛けるなど、活動の場は多岐にわたる。現在、「anan」(マガジンハウス)Beauty News、「VOCE」(講談社)ベサメボーテ、「MORE」(集英社)paku☆chanのOLメイク算 などを連載中。

横顔を客観視できるモデルのプロ意識

 モデルさんの78%が横顔を意識したケアをしているという結果が出ていますが、納得です。撮影でも、意外と真正面から撮るカットって少ないんですよ。少し顔を横に振ったり、傾けたりして表情をつくることが多いので、彼女たちは色々な角度から自分を客観視することが身についているんだと思います。

 一般の方は、どうしても視野が狭くなりがちで、自撮りをするときの角度くらいでしか自分を見られていないのではないでしょうか。でも、実際人と向かい合って話しているときでも、正面から顔を見ていることって少ないですよね。横顔って、普段意識していないけれど、実は結構見られていることが多いと思います。

顔周り180°を美しく!横顔は「曲線美」

 撮影現場でメイクをするときも必ず、左右に顔を振って仕上がりを確認するようにしています。正面は目の力で魅せられますが、横顔は「ライン」で魅せるもの。いかに横顔を意識しているかでメイクの仕上がりが変わってきます。眉尻、アイラインの端、まつ毛のあがり具合など、正面は良くても横から見ると微妙、ということも。

 メイクをしたあとは必ず顔を左右に動かしてチェックするようにしています。特に顔周りで気にするのは、あごのラインや頬のハリ感、口元の影ですね。正面から見たときと、横から見たときとでは影の入り方も違うので、正面からだけではなく、顔周り180°が美しく見えるように気を付けています。横顔は、曲線美が重要なんです。

メイク前のお手入れが仕上がりの差に

 メイク前には必ず正面顔・横顔と振ってみて、モデルの肌のコンディションを確認するようにしています。それによって、どこを重点的に仕上げていくかを考えます。

 メイク前に一番力を入れるのがスキンケア。事前のお手入れを怠って、ファンデーションで隠そうとして重ねると、よけいに重く、たるんだ印象に見えてしまいます。スキンケアの段階で、いかに肌のコンディションをいい状態に保つかが大切。メイクだけではカバーできません。雑誌の企画で読者をメイクする機会もあるのですが、一般の方は、まだまだお手入れが不足している方が多いと感じます。

横顔のセルフチェックで正面顔も美しく!

 なかなか自分の横顔を見る機会は少ないと思うので、定期的に自分の横顔写真を撮ってチェックするといいですよ。頬のハリ感がなくなってきているなとか、顔の輪郭が変わってきているなとか、客観的に気づくことがあると思います。体型と同じで、前から見たときは良くても、横からみてギョッとすることがありますよね。

 普段見えない部分を意識してあげると、前から見たときの印象も変わります。横顔はごまかしがきかないので、普段からケアしてあげる必要があると思います。

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