ドイツ系アメリカ人の旦那様とNYに暮らすミーシャさん。アメリカの不動産情報番組を見ていて気付いたこととは?

家を選ぶときの基準が違う

 料理をしながら洗濯機を回し、ついでにお風呂の水を使いきったら浴槽の掃除……。日本の主婦にとって、「家事の動線」は大事ですよね。

 家を選ぶときは、立地条件や日当たりなどと同じくらい、家事の動線が考えられているか、特に水回りが使いやすいかどうか、よくチェックするのではないでしょうか。これがアメリカの場合はちょっと違います。いや、すごくかな。

「エンターテイニング」しやすいかどうか

 私は毎日のように不動産情報のテレビ番組を見てますが、アメリカ人のほとんどがまず気にすることは、「エンターテイニング」しやすい動線になっているかどうか、という点です。

 「エンターテイニング」とは、そこに住む一家にとって、またその家族や友人を呼んだときに、どう一緒に楽しく過ごせる配置になっているかという意味。

 彼らにとって大事なのは、キッチン、ダイニング、リビングが、オープンに、あるいはいかにうまく配置されているかということなんです。「オープンフロアプラン」という、できるだけ壁や仕切りのない作りが一般的に好まれます。

 まずはキッチンで談笑し、食事の用意ができたらダイニングへ移動し、その後皆でリビングでくつろぐ。この流れが簡単にできることが、大事なのです。

 このオープンフロアの普及はこの20年ほどで一気に加速したようです。30年以上前に建てられた家を見ると、まだ壁や仕切りが部屋の機能別にあったり、玄関を開けても家の中が全部は見えない作りのものが多いのですが、今ではほとんどの家が「玄関のドアを開けると中がまる見え」のようなスタイルになってきました。

 昭和に建てられた典型的な日本の小さ目の家で育った私には、とうてい居心地がいいとはいえない家ばかりです。

 プライバシーをどのくらい気にするかも関係あると思いますね。日本では塀や植木で囲われて家の上半分しか見えないとか、カーテンやブラインドを常におろしていて中が見えない家は普通にあると思いますが、アメリカで家の外観がよく見えないケースってそうそうありません。相当な億万長者くらいですか、敷地自体が大きすぎて門から家が見えないのは。

 家の中が見えてしまう夜でさえ、アメリカではカーテンやブラインドを閉めないところが結構あるんですよ。我が家も夏は主人が暗くなるぎりぎりまでブラインドをおろしたがらないので、夕食時、裏のコンドミニアム(数軒の2階建ての家がつながった集合住宅)の住人たちに何を食べてるかも見えてるんじゃないかと気になって仕方ありません。

Mischaさんの記事一覧

もっと読む

これもおすすめ