残念すぎるアメリカの洗濯機

 さてもう少し洗濯機の話をさせて下さい。私がアメリカで一番不便を感じるのは、家電の性能です。特に、洗濯機、冷蔵庫、そして掃除機。これは日本製が一番。日本の家電ほど、使う人の立場に立って作られたものはないと思います。

 私が日本で使っていた洗濯機は、2層式でした。全自動が主流となった今では、その2層式の売り上げも2割ほどしかないと聞いてます。でも例えばの話ですが、ふきん3枚だけを脱水したいときなどは、2層式の独立した脱水が便利だと思いませんか? 何でも全自動がいいかといえば、そうではないですよね。

 アメリカで以前私が使った洗濯機は主人が独身のころから持っていたフロントローダー(前ドアのドラム式のもの)でしたが、これだとつけ置き洗いしたものは、よく絞らないと水が滴って入れづらかったんです。そこで一昨年、念願のトップローダー(一般的な縦型洗濯機)に買い替えました。

 大きな布団はコインランドリーに持って行ってましたが、アメリカはトイレとかコインランドリーとか公共の場所がとてもきれいとは言えません。公共物に対するマナーは日本よりはるかに悪いです。そこで家でも布団が洗えるようにかなり大きなものを奮発して買ったのはよかったけれど……これがまた冗談のような代物なのです。

 全自動なので作動中はフタが開かないようになってます。それで中が見えるようにガラスのフタの洗濯機にしました。ちょうど実家の母が滞在していたので、二人でどのように洗うのか見ていると……。洗濯槽の下がガクガク動くだけなので、洗濯物が上に押し寄せられて、上のほうはまるで氷山の一角みたいに水上に浮いてるんですよ。仕方ないので、途中で一旦スイッチを止めて、手で洗濯物を押し沈めてゴシゴシ洗います。

 そしてすすぎ。これがまたさらなるジョーク。水が一杯たまって、下のほうでガクガク数回動いたかと思うと、いきなりジャーッと排水するではありませんか。2分もすすいだでしょうか? もう「すすぎ」の意味がないマシンに母と二人で苦笑いしてしまいました。

 いまさら買い替えるわけにもいかないので、洗濯をする度に「音」を聞きながら1階のキッチンで洗い物などをして、回り始めたら2階へ走っていって、スイッチを押してフタを開け、手で洗い、またすすぎになったら2階へ走ってスイッチ押してフタを開け、手でぐるぐるすすぎ洗いして、を繰り返してるんです。全自動がこれほど仇になった洗濯機は使ったことがありませんでした。

 これがアメリカではコンピュータ操作によるハイテクの洗濯機なんですから、いかに日本の家電の性能がいいかわかるでしょう。私も階段の上り下りがいい運動になるので、この洗濯機は壊れるまで使うつもりです。早く壊れてほしいですが(笑)。

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