8割の子どもに「新型栄養失調」のリスク

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2018/10/31 19:00

ハウス食品がある調査をした結果、少しショッキングな結果が出ました。

 日常的に3食しっかりと食べている6~8歳の子どもをもつ母親を対象に、直近3日間に子どもが食べた料理の食材と分量についてハウス食品が調査を実施したところ、83%の子どもが「炭水化物」や「たんぱく質」「脂質」の三大栄養素は必要量を摂取できているものの、三大栄養素の働きを調整し助ける役割を果たす栄養素「ビタミン」、「ミネラル」、「食物繊維」をあまり摂取できていないことが分かりました。

 「ビタミン」、「ミネラル」、「食物繊維」が慢性的に不足すると、新型栄養失調になるといわれていることから、現代の子どもたちにも新型栄養失調のリスクがあることがわかりました。

 新型栄養失調とは。食事による「カロリー」は足りているのに、ビタミン・ミネラル・食物繊維など必要な栄養素が不足している状態のこと。

 「○○だけ」「○○抜き」といった偏った食事などが原因となり、疲れやすい・風邪をひきやすい・肩が凝るなどの体調不良を引き起こしてしまいます。最近では、老若男女問わず偏食が原因となり新型栄養失調になる方が増えています。

 調査に協力した管理栄養士で旬菜料理家の伯母直美さんは結果を受け、次のように語ります。

 「手軽に食事ができる昨今、炭水化物(パン・麺・ご飯)、たんぱく質(肉・魚料理)、脂質は、外食でも摂取しやすいのですが、体の成長に欠かせないビタミン・ミネラル・食物繊維といった栄養素もバランスよく摂取するのは難しいと言われています。

 成長期に必要とする栄養素が不足すると、お子さんの体と心の成長にも影響を及ぼす可能性があります。

 しかし、野菜が嫌いで残してしまい、野菜から摂取できるビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養素があまり摂取できていなかったり、野菜が十分でない「お子さん好みのメニュー」を作ってしまいがち、という現実があります。

 日常の食生活で「栄養バランス」を心がけ、お子さん世代に必要とされる栄養を取り入れやすいメニューが大切です」

 意識して野菜や豆、海藻をとるようにしたいですね。

 とはいえ、ごはんを作る時間や余裕がない日だってあります。そんな日におすすめなのが、クリームシチューです。

 クリームシチューは肉類、魚介類、乳製品等からたんぱく質を摂取しやすく、定番野菜のじゃがいも、にんじん、玉ねぎや旬野菜のブロッコリー、レンコン、白菜、かぶ、ほうれん草、小松菜、きのこなどからビタミン・ミネラル・食物繊維を摂取しやすい一品です。

 さらに、彩りを基準に食材を選ぶと栄養バランスも整いやすくなります。

 また、お子さんが好きなクリーミーな味付けで苦手な野菜なども食べやすく、一つの鍋で食材を全て煮込み、煮汁ごといただけるため、通常であれば水に溶け出し失われてしまう野菜の栄養素も摂取しやすいんですよ。

 愛情たっぷりの、あたたかいクリームシチューをお子さんやご家族のために作ってみてはいかがですか?

伯母さん監修クリームシチュー

 最後に伯母直美さんが考案した、ビタミン・ミネラル・食物繊維もバランスよく摂取できるクリームシチューのレシピと、栄養を摂取しやすい作り方をご紹介します。

材料:5皿分

鶏もも肉 大1枚(300g)/玉ねぎ 中1と2分の1個(300g)/じゃがいも 中2個(300g)/にんじん 小1本(150g)/マッシュルーム 1パック(100g)/ブロッコリー 1個(300g)/クリームシチュールウ (5皿分)/牛乳 150ml/サラダ油 小さじ2

 ★栄養を摂取しやすい作り方のポイント

 ・にんじんは皮をむかずに、そのまま使用しましょう。

 ・ブロッコリーは花蕾だけでなく、茎の部分も皮をむいて直接入れ、蒸し煮にしましょう。

 ・ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富なきのこも入れましょう。

 食事は日々の積み重ねで、これだけ食べれば大丈夫というものではありません。だからこそ、献立にも気をつかうし、いろんなものを食べられるように頑張る方も多いと思います。そんな毎日の中で「今日は何も考えたくない!」と思ったら、クリームシチューを作ってみるのも、一つの選択肢かもしれません。

【調査概要】
調査手法:インターネットリサーチ

調査時期:2018年9月

調査対象:東京都在住・女性・25歳~49歳

その他条件:6~8歳の子を持つ女性(子どもが朝昼晩と母親が作った料理を食べていること)

サンプル数:100人

調査方法:

1)対象に対して、子どもが調査日の直近3日間に食べた食材と分量を選択してもらう

2)1)をもとに、子どもの新型栄養失調患者が不足しがちと言われている「鉄」、「カルシウム」、「ビタミンA・B1・B2・C」、「食物繊維」 が一食当たりの必要量に足りているかを数値化。

※管理栄養士・旬菜料理家 伯母直美氏 協力のもと、子どもが摂取した各食材の栄養素を算出。摂取すべき栄養素の基準値は、厚生労働省発表『日本人の食事摂取基準』に基づいて算出。

参照:e-ヘルスネット

【伯母直美(うばなおみ)さん】
管理栄養士 旬菜料理家 東京在住。
東京家政学院大学卒業。エコール辻・東京 日本料理カレッジ卒業。赤堀料理学園 フードコーディネーター科卒業。現在、旬菜料理家として、野菜の収穫体験もできる料理教室「暮らしのRecipe キッチンスタジオ」主宰。2児の母でもあり、親子で参加できる料理教室や、行政などの食育講座など積極的な活動を行う。

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